林医師の旅行記:与那国島海底遺跡2

- 平成16年8月 -

▼与那国島海底遺跡

 与那国島は日本の最西端の島で、八重山列島に属していて、台湾の鼻の先にあります。この島の新川鼻にある岬の南100mの沖合の水深25mほどの場所に高さ25m、長さ250mの巨岩で出来た遺跡があります。新嵩喜八郎氏が偶然発見し、海底遺跡と命名されました。エジプトのピラミッド、インカのクスコ周辺の巨石遺跡、古代メキシコのアステカ文明などと通じるものがあり、古代遺跡研究で有名なグラハム・ハンコック氏も当地を検証されました。琉球大学海底調査団の木村政昭先生らは、自然の構造物に手を加えてあり、陸上にあったものが約1万年前、海面上昇により水没したのであろうと推定しています。

 現在は八重山列島を含む先島諸島が台湾に続くような形で、与那国島、西表島、石垣島、宮古島が飛び島になっていますが、地盤の沈下が起こる前はこれらの地域が地続きだったかも知れません。海底遺跡を作った文明人は大和民族ではなく、台湾地域の人たちではなかったかと推定されます。

 

▼遺跡探訪

 平成16年1月にはグラスボートで海底遺跡を見ただけでしたが、16年8月16日に体験ダイビングで潜って、遺跡に触ってきました。新嵩喜八郎氏やスタッフの方達にお世話になりました。この日の体験ダイビングは初心者が多く、スタッフの人たちも緊張していましたが、マンツーマンで非常に親切にエスコートしてくれたので、私も安心して潜れました。インストラクターの説明では、水深は海底遺跡のポイントで、最大水深15.5メートル、平均水深9.7メートル、水温28度、潜水時間25分でした。
 右の与那国島のポスターは、海底遺跡を発見された新嵩喜八郎氏が"海底遺跡潜水記念 2004.AUG.16 新嵩喜八郎"とサインをして下さったものです。

 

 

この写真はアーチ門と名付けられているトンネルの入り口。高さ160cm、巾80cm、奥行き3mほどのトンネル状の通路で、入り口は5つの大きな岩で作られています。このトンネルを一人ずつ通りました。

この写真はトンネルの出口。

トンネルを抜けると広い空間があり、やや左前方に向かって上昇して行くと、二枚岩が見えてきます。高さ約7m、厚さ1mの巨岩が2枚、岩壁に立てかけられています。大きな岩をどこからか持ち込んで、左右対称になるように注意深く断ち割ったように見えます。

二枚岩を別の角度から見た写真。下から見上げる海面、魚がきれいでした。

二枚岩の左側の岩を見上げた写真。

アッパーテラスにあるカメのモニュメント。大きなウミガメの頭のように見えます。

カメのモニュメントを別の角度から見た写真。

アッパーテラスと名付けられている、海底遺跡の上部。人工的な切れ込みが見られます。

アッパーテラスを別の角度から見た写真。

アッパーテラスを別の角度から見た写真。

 

 

与那国島の所謂海底遺跡を見たくなり、60歳でスキューバーダイビングに挑みました。その結果、4本目の潜水でインストラクターに導かれてこの目で海底遺跡を見ることが出来ました。