職場の衛生管理

 気持ちよく仕事を続けられるような健康管理について説明いたします。

 

☆労働衛生管理の基本

 仕事の量が多く期限が決められているのに人手が無い、休日出勤や夜勤が多いなどの過重労働で脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などが起こったり、うつ病になってしまったりすることがあります。職種によっては夜中でないと仕事ができない、自宅にいてもいつでも緊急電話が鳴ることがあるので休んだ気がしないなど、オーバーワークの原因はいろいろあります。一旦発病してしまうと、本人、家族、企業にとって大きな損失になってしまいます。

 重労働によって労働者が倒れるのを防止するために労働安全衛生法などが整備され、50名以上の従業員がいる事業所では産業医制度、安全衛生委員会の設置などが義務付けられています。

 過重労働による発病を防止するには、疲労回復のために十分な睡眠と休息時間が確保できるような勤務体制にすることと、疲労が蓄積するおそれがある場合の健康管理対策が重要です。過重労働による健康障害を防止するためには、時間外・休日労働時間の短縮、事業者、産業医などによる事業所内の健康管理の徹底に加えて、厚生労働省などのホームページで公開されている「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」などを活用し、労働者自身も自らの積極的に健康管理を進めていくことが重要です。

 

☆職場でのメンタルヘルス

〇PTSD(心的外傷後ストレス障害)

 最近、職場でPTSD(心的外傷後ストレス障害)といえるような心の傷を負い、心の病気になる人が増えています。パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、いじめなどが行われていて、被害者の心に深い傷を負わせている場合も多く見られます。パワーハラスメントの場合、その本人は全く自覚していない場合も多いようです。
 家族や友人、同僚たちに相談して、対策を立てるのが必要だと思います。

〇新型うつ病

 最近、多く見られるようになったのが新型うつ病です。核家族で子育ての方法が分らない親に育てられたのが原因かもしれません。家庭では親が当然にしなければならない躾をしないで子供を自由放任にしておいて、その責任を全部学校に押しつける、子供が事故にあったら学校が悪いという考え方の親がいます。そのような子供たちが公衆の場で自由奔放に振る舞っても親が注意しない、子供の方が悪くても親が注意をしないので、結果的に自分が悪いことをしているという認識をもたない性格になってしまうのです。
 そういう人が運よく入社した場合、ミスなどを上司に少し注意されただけで、親にも怒られなかったのに他人に注意されたと言って出社拒否症になってしまうことがあります。どんな薬を処方しても治りません。ところが、うつ病の診断書を手にして休職してしまうと海外旅行でもどこでも行かれるし、全く正常の生活をエンジョイするのです。しかし、出社しようとして建物の入り口まで行っても足がすくんでしまって前へ進まなくなってしまいますが、休職を続けられる法定期間が終わるギリギリになってから復職可能との診断書を提出して復帰しようとする場合もあります。入社前にこのような人を発見するために、入社試験で仕事などについて、その人の人生観が分る小論文を書かせると良いのではないかと思っています。