咳は気管に入ろうとする異物や気管内に生じた分泌物などを排出する大事な役割を果たしています。咳には痰を伴わない乾いた咳と、痰が絡む湿った咳があります。乾いた咳は咳止めの薬を処方しても良いのですが、湿った咳の場合は痰を出しやすくする痰切りの薬にします。痰が絡む咳を止めてしまうと、痰が排泄されずに感染症が長引くおそれがあるからです。

 

 高齢者や脳卒中後遺症などでは食べ物や飲み物が間違えて肺に入って誤嚥性肺炎を起こして致命的になることもありますから、食事を介護する場合は起き上がらせて食べさせる、とろみのある食事を作るなどの心配りが必要です。

 

 空気が汚れている作業環境で仕事をしなければならない場合は、汚れた空気を吸い取る空気清浄器を作動させる、防塵マスクを使うなどの作業環境対策が必要です。個人的にはペットボトルなどの水で嗽をし、その後何度かに分けて水を飲み込むと口腔内だけでなく、奥の方の咽頭も水洗いされてきれいになりますし、飲み込んだ汚れの処理は胃酸が受け持ってくれます。

 

 症状が続く場合は呼吸器内科を受診して下さい。